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AIがケアマネ試験で100%の正答率を叩き出す時代。介護現場が生き残るための「究極の人間力」とは?

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AIがケアマネ試験で100%の正答率を叩き出す時代。介護現場が生き残るための「究極の人間力」とは?

AIがケアマネ試験で100%の正答率を叩き出す時代。介護現場が生き残るための「究極の人間力」とは?

2026/04/12

最近、「Gemini 3.0 Flash」などの最新AIが、介護支援専門員(ケアマネジャー)実務研修受講試験で99.7%、介護福祉士国家試験で100%という驚異的な精度を達成したというニュースを目にしました。

 

この事実を前に、介護業界にいる私たちは一つの問いと向き合わなければなりません。

 

 

「AIが進化した先で、ケアマネジャーは、そして私たち介護職は不要になるのか?」

 

日々、地域密着型の通所介護施設を運営し、現場の最前線に立つ者として、この先の介護業界に確実に訪れる「リアルな未来」と、私たちが今すぐ変化すべきポイントについて、私の考えをお伝えしたいと思います。

 

 

「事務・調整役」としてのケアマネは淘汰される

 

率直に言えば、現在のケアマネ業務の大部分は、遠からずAIに代替されます。

 

実際、私たちが運営する「リハビリここらday」でも、すでにその波は到達しています。

当施設に導入している機能訓練に特化した介護ソフトは、利用者様の基本情報や体力測定のデータ、興味関心や生活歴などを入力するだけで、科学的根拠に基づいた最適な訓練計画を自動で提案し、作成してくれます。つまり、現場レベルでは「すでにAIに頼って業務を回している」のが現実なのです。

 

これがケアマネジャーの業務全体に拡張されるのも、もはや時間の問題です。

基本情報やご本人・ご家族の希望を入力すれば、AIが一瞬で最適なケアプランの原案を作成する。サービス内容は自由に選択でき、法令違反や単位数オーバーがあればシステムが即座にエラーを弾き出す。事業所間もデータ連携システムで繋がれば、特定の事業所への「囲い込み」や不正請求は完全に防ぐことができます。

 

AIが事務作業を代替すれば、1人のケアマネが担当できる件数は劇的に増えます。結果としてケアマネの総数は減り、全体の介護財源の削減へと繋がる一方で、より多くの件数と高度な調整を担う「生き残ったケアマネ」個人の報酬増額も可能になるでしょう。国がケアマネの資格更新制度を廃止する方向へ動いているのも、「AI時代の到来」を見据え、事務処理に追われる職種から、対人援助に特化した職種へシフトさせる過渡期の現象だと私は捉えています。

 

 

AIには超えられない「現場の泥臭い壁」

 

では、ケアマネや介護職の仕事がゼロになるかというと、決してそうではありません。

 

システム化の理想と現実の間には、AIには絶対に越えられない「泥臭い壁」が存在するからです。

 

• 「デイサービスになんて絶対に行かない」と拒絶する高齢者の感情の揺れ

 

• 「遠方に住んでいて任せきりで申し訳ない」と罪悪感を抱える家族のケア

 

• 主治医や医療機関との「空氣を読んだ」絶妙なタイミングでの連携

 

AIがどれほど完璧なプランを作っても、デジタル機器を操作できない独居の高齢者ご本人が意思決定することは困難です。

 

結局のところ、現場のスタッフが電話で状況を確認し、顔を合わせて説得し、関係者の間に入って感情の緩衝材となる「人間のハブ(結節点)」の役割は、どれだけテクノロジーが進化しても絶対に不可欠なのです。

 

 

知識はAIが担保する。では人間に求められるのは?

 

知識の丸暗記や法令のパズル合わせが資格のコアである時代は終わりました。知識部分をAIが担ってくれる未来では、介護コーディネートの最大の障壁である「人間の複雑な感情」を解きほぐす能力こそが、真の専門性として評価されます。

 

これからの介護現場、そして事業所に求められる人材。それは単なる「優しい人」や「お世話をしてくれる人」ではありません。

 

私が考える、これからの時代に生き残るプロフェッショナルとは、以下の視点を持つ人材です。

 

1. 科学的根拠に基づいた人間理解

高齢者や障害を持つ方の「怒りっぽい」「動きたがらない」といった行動を単なる性格と片付けず、脳の機能低下、身体機能の繋がり、そして行動心理のメカニズムから深く読み解くこと。

 

2. 「あえて寄り添わない」という究極の選択

本人の自立を真に考えたとき、なんでも先回りして手伝うのではなく、葛藤やもどかしさを見守り、「あえて手を出さない」「あえて突き放す」ことができること。

 

AIは構造上、「ユーザーの要望に応える(寄り添う)」ことしかできません。だからこそ、深い人間理解と専門的信念に基づき、戦略的に距離感をコントロールできる「愛のある突き放し」こそが、AIには絶対に代替できない人間だけの価値なのです。

 

 

おわりに:変化を恐れず、本質を磨く

 

AIによる業務の効率化は、介護財源の圧迫や人材不足に対する強力な一手になります。事務作業や知識の引き出しは、どんどんAIに任せればいい。その空いた時間と労力で、私たちは「人間にしかできないこと」の質を極限まで高めなければなりません。

 

制度の複雑さや事務作業という「殻」が剥がれ落ちたとき、最後に残るのは、私たちの「人間力」と「真の専門性」です。

 

時代はものすごいスピードで変化しています。これまでの「お世話型」の介護から脱却し、脳・身体・心理を統合的に理解するプロフェッショナル集団へと進化できるか。今こそ、私たち事業所や介護職一人ひとりの「変化する覚悟」が問われています。

 

 

それではまた氣の向く頃に

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