【連載:胃腸の声を聴く】第5回:真逆のSOS「便秘」はなぜ起こる?
2026/10/24
📖 前回までは「軟便」の原因と脂質との関係についてお話ししました。今回はその真逆——デイサービスやサロンでもご相談が非常に多い「便秘」というSOSについて紐解いていきます。
(刺激が強すぎて
早く出さなきゃ!)
(緊張して動けない
疲れ果てて止まっている)
😤 自律神経の緊張が腸を止める
胃腸の動き(蠕動運動)は、「自律神経」によってコントロールされています。
仕事や家事、心理的なストレスを感じて緊張している時、人間は「交感神経」が優位になります。これは野生動物で言えば「敵と戦うか、逃げるか」の戦闘モードです。
交感神経が優位になると、身体は筋肉や脳に血液を集中させる
「のんきに消化活動をしている場合ではない」と、胃腸の働きをピタッと止めてしまう
日々のプレッシャーで常に交感神経が張り詰めていると、腸はずっとフリーズ状態になり便を押し出せなくなる
📡 センサーの鈍麻と「我慢」の蓄積
特に女性やご高齢の方に便秘が多いのには、筋力低下以外の理由もあります。
便が直腸に到達すると、通常はセンサーが反応して脳に「便意」を伝える
忙しさでトイレを我慢する習慣が続くと、脳は「お便り」が届いていることに氣づけなくなる
加齢によってセンサー自体の感度が落ちることも重なる
↓ 大腸にどんどん水分を吸収される
↓ カチカチの石のようになる
↓ さらに出にくくなる(悪循環)
💊 薬という「ムチ」を打つ前に
まず「引き算」から始めましょう
下剤という強い刺激を「足し算」する前に——
深呼吸をしてリラックスする時間を作り、自律神経の緊張を「引き算」してあげることが、腸のフリーズを解く根本的な鍵となります。
さて、腸のキャパシティのお話をしてきましたが、次回は私自身の身体を使った実証実験編に戻ります。
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